ハイタイ!
東京から沖縄に移住して8年目、シンママフリーランスのRIKA(@rikaokda)です。
今日、久しぶりに『ゆきの』で夕ご飯を食べました。
私がオーダーしたのは『中身汁』定食。
やっぱり最高だわ、と再認識したので、今日は『中身汁』について紹介させていただきます。
『中身汁』、初めて聞いく人も多いですよね?
かつおダシが体に染み渡り、疲れも日頃の不摂生も吹き飛ぶような、優しい味です。
正に、『罪悪感無く食せる逸品』。
飲んだ次の日や、冷房で冷え切った体に染み渡ります。
川遊びで太陽に疲れ、けど身体は冷えて寒い〜という時にも最適な料理です。
コロナで沖縄旅行がまだまだ許されていない中なので、キャンプであえて手間をかけて作る中身汁に挑戦し、沖縄感を味わいませんか?
ズボラさんにはレトルトもあるので安心してください♪
中身汁のレトルトをキャンプに持って行くと、飲んだ翌日や体が冷える夜に重宝します。
沖縄の郷土料理『中身汁』について
中身というのは、豚の大腸、小腸、胃を表します。
それを豚ダシとかつおダシでじっくり煮て頂く沖縄の代表的な汁ものです。
沖縄では、お祝いの席に欠かせないものとして、昔から慣れ親しまれて来ました。
最後におろし生姜をたっぷり入れるとすっきりと美味しい味に仕上がり、生姜パワーで体もポカポカ。
夏の暑さで弱った体も、冬の寒さで縮こまった体も優しく癒してくれる逸品です。
沖縄の郷土料理『中身汁』 〜キャンプ飯としても最適です〜
まずはどんな味なのか、食べてみましょう!
やはり基本の『オキハム』レトルト。
こちらはキャンプの際に持って行くと、寒い夜や、飲んだ次の日に大助かり!
汁は雑炊にしても美味しいので、冷えたお米も一緒に入れて鍋で温めれば立派な1食になりますよ♪
生姜を持参して、食べる直前に擦ってガツンと入れてくださいね。
沖縄の郷土料理『中身汁』の作り方 〜材料編〜
材料は以下の通りです。
豚の中身を使用するので、普通にスーパーでは手に入らないかと思います。
精肉屋さんで事前に問い合わせをして取り寄せることをお勧めします。
また、沖縄料理はご家庭により異なるので、ぜひご自分の好きな味を見つけてくださいね。
(松本嘉代子のイチから琉球料理を参考にしています Amazonで売ってくれないかなー)
中身(豚の大腸・小腸・胃)・・・300g
小麦粉・・・定期量
油・・・大さじ5
水・・・適量
シイタケ・・・3〜4枚
細切りこんにゃく・・・適量
だし汁・・・豚ダシ2カップ+かつおダシ3カップ
塩・・・小さじ1と1/2
醤油・・・少々
おろし生姜・・・お好みで(私はたっぷり派)
沖縄の郷土料理『中身汁』の作り方
step
1中身を水で濡らし、たっぷりの小麦粉でもみ洗いし、2〜3回繰り返します。
小麦粉は臭みや汚れ、余分な油を落とすので、この工程は省かないように!中身が軋むような手触りになるまで洗いましょう。
step
2鍋に油を熱して1をしばらく炒めた後、お湯を加えて湯洗いする
湯洗いというのは通常、手をつけてややぬるく感じる程度の湯で洗ってから、氷水に落とす調理法ですが、私は氷水に落としません。
単にお湯で洗うだけ。炒めた1にお湯を入れ、さえばしで混ぜて洗えたかなーと思ったら、ザルで濾しています。
step
3別鍋にたっぷりの湯を沸かし、2を入れ中火で煮立て、茹で汁に濁りがなくなるまで何回も茹でこぼす
ここの工程が大切!中身が手でちぎれそうになるまで何度も茹でこぼします。
茹でこぼしとは、材料を水と一緒に火にかけ、沸騰したらザルに材料をあげお湯を捨てること。
これを濁りがなくなるまで繰り返すので、第一難関です!
step
43をながさ5〜6cm、幅1cm弱の短冊に切り、再びたっぷりの熱湯に入れて茹で、ザルにとる
茹で汁の濁りが取れて澄むまでさらに数回のゆでこぼしを繰り返します。
水がどんだけ必要なんだー!という感じですが、タンクにたっぷり水道水を用意して挑戦しましょう!
step
5シイタケを水に戻して、中身と同じ長さの薄切りにする
これは先にやっておきましょう!
step
6鍋にだし汁を煮立てて、5と細切りこんにゃくを入れて少し煮て、4を入れて塩、醤油で調味し、弱火で10分ほど静かに煮て味を馴染ませる
step
7お椀に6を盛り付け、おろし生姜をたっぷり入れて完成!
とここで、疑問に思った方多いと思います。
だし汁って、、、。
はい、説明しましょう!
沖縄の郷土料理『中身汁』に必要な出し汁の取り方
出し汁は事前に用意して、ペットボトルで持参しましょう!
沖縄の出汁の取り方はちょっと特殊。
かつおダシは通常の取り方と同じ工程で大丈夫です。
水から入れる方法から、沸騰したら入れる方法まで様々ですが、お好きな方法で大丈夫です。
ちなみに、松本嘉代子のイチから琉球料理では沸騰したら厚削りを入れ、アクを取ること1,2分、火を止め1,2分置いたら静かに沈むまで待ち、濾す、という方法をご紹介されています。
面倒であれば市販の類型出汁でも全然OKです♪
私はこちらがお気に入りです♪
さて、問題は豚出汁です。
気合いを入れて準備しましょう!
沖縄料理の基本:豚だしの取り方
材料:豚骨500g 水約1.3L
(本当は豚骨が3kgの方が出汁を取りやすいのですが、日頃沖縄料理を作らないとなると、無駄にしてしまう可能性があるので今回はこの分量で)
step
1豚骨を熱湯に入れて洗う
step
2分量の水に1を入れ、吹きこぼれに注意しながら強火にかけて沸騰させる
step
3アクを都度すくい出し、大きなアクが出てこなくなったら火加減を落として中火で煮込む
アクの量にビックリ!細かなあくや油をこまめに取り除く工程がとても大切!
step
43の水の量が半分程になるまで煮込む
step
5濾す
ふぅ〜、結構大変。
ですがこの豚出汁、実は様々な沖縄料理で使われているのです。
例えばパパイヤイリチーや切り干し大根のせん切りイリチー、ウカライイリチーにモーイイリチーなどのイリチー料理や、ンスナバーンブシー、イナムドゥチ、ジューシーなど、幅広く使われているのです。
(さて、何個分かったかなw)
沖縄では鰹出汁と並ぶくらいの存在なんですね〜。
とは言っても普通は使いませんよね。けど安心してください。小分けにして冷凍保存も可能!3ヶ月持ちますよ♪
アクをしっかりと取り除きましょう。そうすることで、透き通った綺麗なスープが出来ます。
沖縄の郷土料理『中身汁』をキャンプで作る場合のおすすめアイテム
さて、ここまで来て、こんなに何回も茹でこぼしをするのに、どんなアイテムを使ったらいいのか?と疑問に思う方も多いかと思います。
ダッチオーブンなどの重たい鍋で調理をしてしまうと、何度も外して捨てて、また設置して、という作業は面倒くさすぎる!
そこで使いやすいアイテムをご紹介します!
沖縄の郷土料理『中身汁』をキャンプで作る場合のおすすめアイテム:土台編
こちらはスライド式で炭を足せるので、中身汁の重たい鍋が上にあっても炭を容易に足すことが可能!
また、高さも調整出来るので、安定感を考え一番低い位置で調理出来ることも可能なスグレモノです。
CAPTAIN STAGは良心的な価格でキャンプ用品を開発してくれているので、信頼できるメーカーさんですよ〜!
2バーナーなどを使用するとガスの減りがめちゃくちゃ早くなるので、可能な限り炭の力を活用しましょうね!
沖縄の郷土料理『中身汁』をキャンプで作る場合のおすすめアイテム:鍋編
最終的には1Lの出汁に加え、具材を投入するので2Lは欲しいですよね。
そこでおすすめなのがこちら!
可愛い上軽い!しかも湯切りが蓋を取らず可能なんて最高じゃないですか!
鍋自体の重量は510gと劇軽!
ちなみにダッチオーブンは12インチのもので11kgあります。重っ!!
湯切りを蓋をした状態で行う場合は、アクが蓋につく可能性大なので湯切り前にしっかりとアクを取りましょう!
沖縄の郷土料理レシピ 中身汁をキャンプで作ってみよう! 〜まとめ〜
如何でしたでしょうか。
茹でこぼしに手間がかかる料理ですが、手をかけた分味は絶品!
残ったら翌朝の雑炊にも使えるので、BBQのお供の汁としても、また翌日の朝食にも役立つ、正にこれぞキャンプ飯!
沖縄になかなか行くことが出来ないですが、近場のキャンプ場で是非沖縄を感じてください!
ちなみに泡盛の個人的おすすめはこちらです。
どこにいても沖縄好きは止まらない!
沖縄料理を勉強して、ご家庭でも沖縄の味を楽しんでくださいね♪