海開きが終わる11月の沖縄でおすすめのアクティビティは、トレッキングです。沖縄の山登りは未就学児でも楽しめるものから、登山上級者でも楽しめるものまで幅広くあります。涼しくなった気候で頂上を目指すと、青い海を望める絶景が待っています。沖縄でトレッキングできる山を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ガイド不要でトレッキングを楽しめる山
未就学児でも気軽に登山を楽しめる山をご紹介します。コースも分かりやすく、地元の子どもたちの遠足等で登られている山です。
【石川市】石川岳
沖縄中部に位置する、比較的簡単に登山を楽しめる山です。Aコース・Bコース・Cコースと分かれており、1km〜3km程度の登山道です。頂上からは周囲の海を望め、西海岸と東海岸両方の景色を楽しめます。
Aコースは1時間ほどで往復できるので、小さな子どもと楽しむにはぴったり。家族で気軽に楽しむのにおすすめの登山コースです。
Bコースは中級者向けの2時間半ほどで往復できるコース。途中にターザンなど子どもも大人も楽しめる仕掛けがあるので、山道に慣れた子どもと行きましょう。ターザンロープのある場所までは簡単に行けるので、Aコースで軽く登山を楽しんだあと、Bコースの途中にあるターザンに向かって引き返す楽しみ方も可能です。
Cコースは途中渓流がある、上級者向けのコース。3時間〜5時間ほどかかりますが、川のせせらぎを感じながら沖縄の自然をたっぷり感じたい人はCコースがおすすめです。
那覇で宿泊している人も、恩納村などのリゾートエリアで宿泊している人も気軽にアクセスできる場所なので、ちょっと山に登って頂上から景色を楽しんでみようかな、と思ったらすぐに行けるのも嬉しい点です。中南部に宿泊している人が気軽に登山を楽しむのにぴったり!
標高 | 204メートル |
出発地点 | 沖縄県立石川青少年の家 |
住所 | 沖縄県うるま市石川3491-2 |
アクセス | 那覇空港から沖縄自動車道経由、車で約50分 |
入山方法 | 沖縄県立石川青少年の家で受付をしてからの入山になります。 |
電話番号 | 098-964-3263 |
公式サイト | 沖縄県立石川青少年 |
【名護市】名護城
名護湾を一望でき、1月下旬から2月上旬までヒカンザクラも楽しめる、絶景スポットです。健康のために複数人で登山を楽しむ地元の人も多くいて、展望台からの景色は絶景そのもの。登山コースは複数分かれているので、疲れたら途中で車道に戻って引き返せます。
下から頂上を目指したり、ギリギリまで車で上がって最後少し登山を楽しんだりと、調整ができるのも名護岳の特徴です。頂上近くの展望台に駐車して、頂上を目指し、「沢コース」で渓流を楽しみながらゆっくり下山するコースは、子どもが3・4歳の時の定番コースでした。途中ロープで登り降りがありますが、足腰がしっかりと使える子どもでしたら簡単に頂上を目指せます。
また、さまざまな動植物が生息しているエリアなので、珍しい生き物を探しに行くのも楽しい!山のなかをずっと歩くというよりは、登山コースと舗装された道を交互に歩く感じなので、ちょっと山登りを楽しみ、そのあとは生き物や亜熱帯植物観察をしたい人におすすめです。
標高 | 345メートル |
出発地点 | 沖縄県立名護青少年の家(ほか、公園内駐車場から出発可能) |
住所 | 沖縄県名護市字名護5511 |
アクセス | 那覇空港から沖縄自動車道経由、車で約60分 |
入山方法 | 自由に入山可能 |
電話番号 | 0980-52-2076 |
公式サイト | 沖縄県立名護青少年の家 |
ガイドが必須の、沖縄でトレッキングできる山
ガイドが必須の中級者〜上級者向けの山をご紹介します。道なき道を行くので、全くわからない人だけで登るのは危険。沖縄は登山者が少ないので、周りの人について下山ができません。遭難しないために、必ずガイドをつけましょう。往復8時間ほどかかる山もありますが、頂上からの景色は圧巻です。ぜひ挑戦してみてください。
【名護市】嘉津宇岳(かつうだけ)
往復1時間半ほどで登れるコースもあり、気軽に楽しめると地元民にも人気の山です。名護岳よりも、山のなかを歩きたい人にぴったり。2018年に遭難事故が発生しているので、気軽なコースとはいえ、油断は禁物です。
最後は道なき道になり、大きな岩を手で掴みながら頂上を目指します。頂上からは名護湾を見渡す絶景が待っているので、最後まで頑張って登ってくださいね。
標高 | 452メートル |
出発地点 | 嘉津宇岳駐車場 |
住所 | 沖縄県名護市勝山889 |
アクセス | 那覇空港から沖縄自動車道経由、車で約70分 |
おすすめのガイド | 勝山BASE CAMP(カツヤマベースキャンプ) |
電話番号 | 090-1948-1522 |
公式サイト | 勝山BASE CAMP |
【名護市】安和岳・三角山
嘉津宇岳の隣に位置する、標高432メートル安和岳と、名称通り頂上が三角形のてっぺんのような三角山を両方登るコースです。カルスト地形の尖った石灰岩をしっかりと握りながら進む、ハードな山登りを楽しめます。草をかき分けながら木を掴みながら進むので、長袖長ズボン必須です。
三角山の頂上は、1列にならないと進めないほどの道が続き、油断すると落ちちゃうんじゃないの?とびっくりしてしまうほど。しかし目の前に広がる美しい景色は、これまでの疲労が解放されるような絶景です。頂上まで登り詰めた!という感覚を味わえるので、達成感を求めている方にぴったりです。
子どもの足で行くと、昼ごはん休憩を合わせて8時間ほど要します。大人の足では6時間ほどで行けますが、迷わないはずがない道なので、ガイドは必ずつけて楽しんでください。
標高 | 安和岳432メートル・三角山290メートル |
出発地点 | 勝山公民館 |
住所 | 沖縄県名護市勝山467 |
アクセス | 那覇空港から沖縄自動車道経由、車で約70分 |
おすすめのガイド | 名護市観光協会に問い合わせ |
電話番号 | 0980-53-7755 |
公式サイト | 名護市観光協会 |
【大宜味村】ネクマチヂ岳
きれいに整備されていて初心者でも気軽に歩ける、大宜味村(おおぎみそん)最高位を誇る山です。山頂付近は、ヤンバルクイナなどの希少生物も生息している区域です。
ネクマチヂ岳の頂上から広がる絶景は、海と亜熱帯ジャングル!世界自然遺産に認定されたやんばるの森を一望でき、森林セラピーにぴったり!嘉津宇岳や安和岳・三角山よりも気軽に登山できるので、ジャングルな絶景を求めているけど、ちょっと気楽な登山がいいなと思っている人におすすめです。
コースは2時間半ほどで、6歳から参加が可能。子どもとやんばるの森を探索するのに、ぴったりです!
標高 | 360.7メートル |
出発地点 | 展望広場 |
住所 | 沖縄県国頭郡大宜味村 |
アクセス | 那覇空港から沖縄自動車道経由、車で約100分 |
おすすめのガイド | やんばる観光クリエイトぶながやー(保育士資格保有で子ども対応もバッチリ!) |
じゃらん予約サイト | やんばる観光クリエイトぶながやー |
【国頭村】与那覇岳
沖縄本島内で最高峰の登山コースです。頂上まで亜熱帯ジャングルに覆われているので、ひらけた見晴らしは楽しめませんが、森林の美しさが魅力です。どこまでも続く森林のなか、聞こえるのは自然の音だけ。遠く離れた場所だからこそ、ジャングル感が高まり、森林セラピーにぴったりです。
山頂部は、「与那覇岳天然保護区域」に指定され、ノグチゲラやヤンバルクイナなどの動物が生息しています。やんばる国立公園へも指定されている、自然がたっぷり堪能できるコース。立ち入り制限が多く、天然保護区のなかを歩いていると実感できます。
絶滅危惧種の生物を探す山登りをしたい人に、おすすめ!
標高 | 503メートル |
出発地点 | 与那覇岳登山口 |
住所 | 沖縄県国頭郡国頭村字辺土名 |
アクセス | 那覇空港から沖縄自動車道経由、車で約2時間 |
おすすめのガイド | 一般社団法人 国頭村観光協会に問い合わせ |
電話番号 | 0980-41-2622(国頭村役場 商工観光課) |
公式サイト | 国頭村観光協会 国頭村森林セラピー協会 |
11月から3月の沖縄では、寒すぎず暑すぎず、心地よい天気のなか登山を楽しめます。空気が澄み、見晴らす景色は絶景そのもの。青い海と青い空、青々とした樹木に一瞬で癒されるでしょう。沖縄の山では、滅多に登山客でいっぱいにならないので、のんびりと自分のペースで進めるのもGOOD!その代わり道に迷う可能性も高いので、必ずガイドをつけて楽しみましょう。森林セラピーを目的とした登山をぜひ一度体験してみてください。沖縄は海はもちろん、山もおすすめですよ。