ついに夏到来!今年こそ家族で沖縄旅行へ!と思っているファミリー層の方にぜひ知っていただきたいのが、子連れ海水浴の危険性です。毎年沖縄では観光客の悲しいニュースを耳にします。実際どのような事故が多いのかを知ったうえで、危険を回避するために沖縄県民がとっている行動を伝授します。どうか参考にして、楽しい夏を満喫してください。
沖縄の悲しい水難事故について
沖縄では毎年多くの観光客が、海遊びを楽しみに来島します。
しかし慣れない海水浴で、小さな子どもの水難事故が後をたちません。
まずはどのような事故が多いのか、ニュース記事でご紹介します。
「遊泳中に溺れ8歳男児が重体 沖縄旅行中の水難事故 本部町備瀬崎の海岸」
(琉球新報)
お母さんとスノーケル中に2人で流され、お子さんだけが重体なってしまった悲しい事故です。
ライフジャケットは未着用とのこと。
「「弟が溺れた」1時間半後、水中に沈む6歳を発見 水路の深さは最大4m 沖縄で死亡」
(沖縄タイムス)
子ども2人で水路で遊んでいたところ、弟が溺れてしまったという悲しい事故です。
子どもだけで遊び、大人不在とのこと。
スノーケリング中の観光客が死亡5月2日午後零時ころ、宮古島市のシギラビーチで、観光客の父娘がスノーケリング中、器具がズレてパニックとなった娘が助けを求め、足が付く場所まで自力でたどり着いたが、救助にあたった父親がうつ伏せで水面に浮かんでおり、その後、死亡が確認された。
(沖縄県警察)
溺れた人は子どもでも大人でもパニック状態です。
大人が身ひとつで救助にあたった場合、パニックになった子どもに抱きつかれて溺れることは少なくありません。
ライフジャケットを着用していたら、もしかしたら助かったかもしれません。
沖縄県の水難事故に対する呼びかけ
まずは琉球新報の記事をご参照ください。
https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-3010274.html
このようにライフジャケットの着用や、水遊びをする際は必ず大人が同行することを強く呼びかけています。
潮の満ち引きが強く、海流が強い場所が多い沖縄の海は危険が伴います。
特にシュノーケルは気がつくと沖まで出ていることが多く、引き潮のタイミングでは岸まで戻るのに体力を奪われます。
潮の引きの強さに子どもはパニックを起こすかもしれません。
ライフジャケットがあれば自然と体が浮くので、必ず着用してください。
泳げるから大丈夫ではありません。泳げても必ず着用してください。
海で絶対に守ってほしいのは目視を続けること
海遊びをする際に必ず守ってほしいのが、「絶対に子どもから目を離さないこと」です。
「ちょっと車に荷物取ってくるからここで待っていてね」
と言われた兄弟が興味本位で海に近づき、そのまま下の子が流されてしまったという事故が過去にありました。
観光客がたくさんいるビーチです。
他に人がいるからと言っても、他人は自分の子どもしか見ていません。
絶対に目を離さないでください。
こんなこともありました。
「ちょっとトイレ行ってくるから、下の子見ててね」
と夫と思われる人に言ったものの、夫さんは上の子と遊んでおり下の子はプールサイドでひとりぼっち。
そのうち少しずつプールに近づき、そのままストンとプールに入って行きました。
これは私の目の前で起きたことです。
あまりにも自然にストンと入って行ったので、何かが起きたことすら気がつきませんでした。
しかしそれを見ていた監視員が慌てて子どもを持ち上げ、ことなきを得ました。
少しでも目を離した結果、上記のような事故が実際に起こっています。
子どもは溺れる時に暴れません。
静かに溺れていくため、周囲の人は気がつきません。
子どもから目を離さないことは最低限のことです。
誰かにお願いするなら、必ず肩を叩いてしっかりと伝えましょう。
絶対に守ってください。
海で目視する方法
私たちは大人数で海で遊ばせることがあります。
幼少期は一緒に入っていましたが、小学6年生と3年生になったいまは、一緒に入らずに浜辺で待機することが多いです。
その際にしている方法が、頻繁に頭数を数えることです。
誰かいなくなってるかもしれないという前提で、頻繁に数えます。
そして子どもの数に対し、大人の数が少ない場合は海で遊ばせません。
例えば3人程度なら1人でも見きれますが、6人くらいになると到底見きれません。
二手に分かれて遊ぶことを想定すると、最低2人は大人が必要です。
一緒に海で遊んでいても、人数チェックは必ず行なっています。
家族で遊ぶ際、自分は誰を見るか担当を決めて、その子から絶対に目を離さないようにしましょう。
沖縄の海で遊ぶ際に必要なアイテム
最後に、必須とも言えるアイテムをご紹介します。
海水浴準備の参考にしてください。
ライフジャケット
先述したとおり、ライフジャケットは必須です。
命を守るために必ず着用してください。
大人もあるとベターです。
浮き輪は穴が開くとアウトだけでなく、泳げない子が浮き輪からすっぽりと落ちてしまうと大事故になります。
先述したとおり、子どもは静かに溺れていきます。
気がついたら浮き輪から姿を消していた、という事故が起こりかねません。
必ずライフジャケットにしてください。
ラッシュガード(上下)
沖縄はハブクラゲのほか、サンゴで手や足に怪我を負ってしまう可能性があります。
また、予想以上の紫外線から皮膚を守るためにも、ラッシュガードは必須です。
泳いでいる最中にフードが岩に引っかかってパニックを起こす可能性があるので、子どもはフードがついていないものがベターです。
大人は逆にフードがあるものの方が、首の後ろの日焼けをカバーできるのでベターです。
ライフジャケットは安いものもありますが、私の経験上安いものはすぐにボソボソになります。
来年以降も使う予定がある人は、マリンブランドの方が長く使えるのでおすすめです。
マリンシューズ
沖縄のビーチはサンゴのかけらがたくさん落ちているので、裸足で歩くと痛いかもしれません。
また、サンゴで足の裏を切ってしまう可能性があるので、マリンシューズを履くとよいでしょう。
マリンシューズは安いもので構いません。
おしゃれに履きたいなら、KEENがおすすめです。
タウンユースもできるので、旅行先だけでなく帰ってからも重宝しますよ!
お着替えポンチョ
ホテルのビーチ以外で遊ぶ場合、着替える場所やシャワーがない可能性があります。
また、シャワーが混雑しすぎていて、外のシャワーで塩を流してその場でチャチャっと着替えたくなることもしばしば。
その際に便利なのがお着替えポンチョです。
昔は分厚いタオル生地で重たいものが多かったのですが、最近はコンパクトで軽いものばかり!
とても便利なアイテムなのでぜひご検討ください。
防水バッグ
ビーチに荷物を持っていく際に、貴重品をどうするか困りますよね。
防水バッグを過信してはいけませんが、ちょっと濡れるくらいなら大丈夫でしょう。
ガッツリ水に入っても大丈夫かは、お風呂などでご自身で試してくださいね。
子どもとの海遊びは危険が潜んでいることを、ご理解いただけたでしょうか。たくさん海で遊び危険も理解している我が子ですら、子どもたちだけで絶対に海に入らせません。自分が泳げる格好でない場合は、手前の足がつくところで必ず遊ばせますし、ドキドキしながら目視しています。初見の方は、もしかしたらギョッとする記事だったかもしれません。しかし私たちは、これらをすべて前提のうえで遊んでいます。知っているのと知らないのとでは全く違います。どうか、命を守るために一つ一つ守ってください。みんなで揃って家に帰れるよう、切に願っています。